介護施設で飲酒ができるかどうかは施設ごとに異なる。
その判断は各施設に任されている状況なのだ。
そのため飲酒ができる施設ならできる、できない施設ならできないという極めてシンプルな結論になる。
この高齢者の介護施設での飲酒に関しては3つのポイントがある。
まず高齢者自身の健康の問題だ。
いくらお酒が好きでもそれが健康に害をもたらす可能性があるなら飲むべきではない、というわけだ。
次のポイントは同じ施設の入居者との関係だ。
これは喫煙でも同じことが言えるが、お酒を飲むことで他の入居者に不快な思いをさせてしまう可能性も出てくる。
例えば健康のために禁酒をしている人が他の人がお酒を楽しんでいる様子を毎日見るような環境だと禁酒を守るのが難しくなってしまうだろう。
さらに、最後のポイントは施設のスタッフの負担だ。
酔っ払ってしまった入居者を部屋まで運ばなければならない、あるいはお酒が原因で発作や転倒で怪我をしたときに応急措置や救急車を呼ぶなどの対応をしなければならない。
こうした負担を避けるためにも飲酒を認めない施設も多いのだ。
このような事情から飲酒を認めている介護施設でも場所を制限していることが多い。
自室でのみ可能、あるいは入所者の健康状態に配慮して個別に飲酒量を設定している施設などもあるようだ。
そのため、介護職として働くのであれば、飲酒に関するルールや規則とったことも事前に確認しておくことがとても重要といえるだろう。